生命保険なら何でも、いくら保険料を支払ってもよいというわけではない

 なお、生命保険料控除の金額は、年間保険料80,000円で頭打ちになります。そのため、貯蓄型保険や個人年金の保険料の金額がそれぞれ年間80,000円より多くなればなるほど、生命保険料控除による利回りアップの効果は薄れていってしまいます。

 また、すでに生命保険料や個人年金保険料を支払っていて、限度額いっぱいまで生命保険料控除を受けている方も、その状態で新たに貯蓄型保険や個人年金に加入しても追加的な効果は得られませんのでお気をつけください。

 そして、この効果を享受できるのは、貯蓄型保険や個人年金など、支払った保険料が最終的に手元に戻ってくるようなものに限られます。掛け捨ての生命保険や、医療保険など貯蓄性のないものには資産運用としての効果が期待できませんから注意してください。