生命保険料控除を活用して利回りアップが可能に

 もし、現時点で何も生命保険に入っていないとした場合、貯蓄型保険や個人年金に年間80,000円加入したら、どれだけの節税効果があるか計算してみましょう(復興特別所得税は無視します)。

(その1)所得税の税率が10%の人の場合
所得税:40,000円×10%=4,000円
住民税:28,000円×10%=2,800円
計6,800円×2=13,600円(貯蓄型保険と個人年金それぞれ加入)

(その2)所得税の税率が33%の人の場合
所得税:40,000円×33%=13,200円
住民税:28,000円×10%=2,800円
計16,000円×2=32,000円(貯蓄型保険と個人年金それぞれ加入)

 その1の場合、貯蓄型保険80,000円、個人年金80,000円の計160,000円の保険料に対して、所得税率10%なら13,600円の節税効果に。その2の所得税率33%の場合は32,000円の節税効果です。
 その2の場合、1年目の節税額を見れば払い込んだその年の保険金額の20%に相当します。ただし、保険の残存期間には注意が必要です。仮に保険期間が20年あって、その時に払込金額とほぼ同額が戻ってくるとした場合、節税額の「利回り」は1%程度に下がってしまいます。