これまでの動きはチャイナ・ショック時と似ている

 気を付けておきたいのは、ここまでの株価の動きが「チャイナ・ショック」の時と似ているという点です。

■(図4)「チャイナ・ショック」時の日経平均(日足)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 チャイナ・ショックの時は2015年9月29日にいったん底を打った後、約2カ月にわたって順調に株価を戻し、ギャン・アングルの8×1ラインや200日移動平均線を超えてきましたが、ここまでの値動きは先ほどの図1や図2を見ても分かるとおり、最近の状況とよく似ています。

 チャイナ・ショック時はその後に最初の下落を超える大きな下げ局面となっているのが怖いところです。もちろん、必ずしも歴史が繰り返されるわけではありませんが、近いうちに訪れる株価上昇の一服が、「利益確定の売りをある程度こなして再び上昇していく」のか、「中長期的な下落の入り口」なのかを慎重に見極めていくことが焦点になります。