気長に金を見守ることでヒントが見えてくる

 株が下がった時だけ、有事が起きた時だけ、金に注目するのではなく、常日頃から、金の価格を確認しておくことで、株高でも金高が起こる場合があることや、有事でも金価格が下落する場合があることを、肌で感じることができます。

 “今は有事のムードがメインの材料だな”、“先週までは有事のムードだったけど、今週は代替資産と代替通貨の側面で買われているな”などのように、5つのテーマを足し引きをしながら金相場の変動を気にかけていれば、いざ、という時に“なぜ金価格が上がらないんだ(下がるのだ)!”と不審に思うことは少なくなると思います。

 いずれ投資をする(投資の額を増やす)日が来るかもしれない金について、日ごろから、5つのテーマの影響度を足し引きしながら、気長に価格に注目するとよいと思います。

[参考]具体的な貴金属関連の投資商品

種類 コード/ティッカー 銘柄
純金積立   金(プラチナ、銀もあり)
国内ETF/ETN 1326 SPDRゴールド・シェア
1328 金価格連動型上場投資信託
1540 純金上場信託(現物国内保管型)
2036 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ダブル・ブルETN
2037 NEXT NOTES 日経・TOCOM金ベアETN
海外ETF GLDM SPDRゴールド・ミニシェアーズ・トラスト
IAU iシェアーズ・ゴールド・トラスト
GDX ヴァンエック・ベクトル・金鉱株ETF
投資信託   ステートストリート・ゴールドファンド(為替ヘッジあり)
  ピクテ・ゴールド(為替ヘッジあり)
  ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)
  三菱UFJ純金ファンド
外国株 ABX Barrick Gold:バリック・ゴールド
AU AngloGold:アングロゴールド・アシャンティ
AEM Agnico Eagle Mines:アグニコ・イーグル・マインズ
FNV Franco-Nevada:フランコ・ネバダ
GFI Gold Fields:ゴールド・フィールズ
国内商品先物   金、ミニ金、ゴールド100(プラチナ、銀、パラジウムもあり)
海外商品先物   金、ミニ金、マイクロ金(銀、ミニ銀もあり)
出所:筆者作成