原油相場は、引き続き、上昇要因と下落要因が存在

 現在、中心限月である20年6月限(4月22日からの期近限月)は、1バレル22ドル弱で推移しています。先週に比べて大きな変動はありません。

 現在の原油市場の材料を整理すると、以下のとおり、上昇・下落、ともに思惑が存在すること、そして下落要因には実態が伴っていることが分かります。

図:足元の原油相場の環境(イメージ)

出所:筆者作成

 来月から、OPECプラス(サウジを筆頭としたOPEC13カ国と、ロシアを筆頭とした非加盟国10カ国の合計23カ国)の減産が始まること、各種統計では、世界の石油消費の最悪期は2020年4月であると見通されていることを考えれば、時間はかかりますが、価格が反発していく可能性はあるとみています。

 長い目で、「中心限月」の価格を、注目することが重要だと思います。