外国人売りが減る中、日本銀行などの買いが上昇牽引

 コロナショックの急落局面(2月25日~3月19日)では、外国人投資家が、大量に日本株を売ったこと分かっています。外国人は、その後の急反発局面でも、まだ日本株に対して買い姿勢には転じていません。

コロナショック下の外国人売買、株式現物および日経平均先物:2020年2月25日~4月10日

出所:東京証券取引所「主体別売買動向(売買差額)2市場1・2部」より作成。マイナスは売り越し、プラスは買い越し

 これだけ大きく日経平均が急反発しているのに、外国人はまだ売り越していました。これは珍しいことです。過去30年、日本株は、外国人が買えば上がり、外国人が売ると下がる「外国人次第」の動きが続いてきたからです。

 3月23日以降の日経平均急反発は、外国人の買いによるものではありませんでした。外国人の売りの勢いが低下する中、日本銀行の買いなどが上昇を牽引しました。