次の方向感が出るまでもみあいが続きそう

■(図2)日経平均の平均足(日足)とMACD(2020年4月10日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図2は日経平均の平均足(日足)とMACDとの組み合わせです。

 上段の平均足は3月24日に陽転し、翌25日にはMACDがシグナルを上抜け、トレンドが上向きに転換しています。4月あたまに平均足が陰転する場面がありましたが、再び陽転したこと、そしてMACDとシグナルのクロスもなく、株価の戻り基調は維持されています。

 また、「三角もちあい」を形成しつつあるようにも見えますが、もちあいと見なされるには、一般的に株価の上げ下げが5回以上繰り返すと言われています。先週末時点でのカウントは3番目ですので、まだ振れ幅の大きい株価の下げと上げの動きがあるかもしれません。

 そのため、次の相場の方向感が出てくるまで日柄調整によるもみあいが続きそうな状況と言えます。上値のハードルは、直近高値(1万9,564円)やSQ値(1万9,577円)、節目の2万円、3月6~9日にかけて空けた「窓」埋め(2万749円)などが考えられます。そして、もみあいを続けているあいだに下段のMACDが「0円」ラインを超えることができるかも焦点になります。