日経平均株価が再び急落、4月1日は、前日比851円安の1万8,065円となりました。3月23~27日の週、1週間で+17%の急反発があり、ほっとできたのも、つかの間。再び、「二番底」を試す懸念が出ています。

日経平均日足:2020年1月4日~4月1日

 

 コロナ・ショックが起こり、世界的な株の暴落が始まったのは、2月25日でした。2月25日から3月19日まで、わずか4週間で日経平均は6,834円(29%)下がりました。ただ、これは、あまりにも下落ピッチが速過ぎて、短期的に「下げ過ぎ」感が強まりました。

 先週、3月23~27日に、日経平均は一転して1週間で2,836円(17%)の急反発となりました。日米欧主要国から、「何でもあり」の巨額の経済対策が次々と出てきたため、日経平均先物の売り建てを積み上げていた外国人投資家が、大慌てで先物を買い戻しました。

 ただし、1週間で17%高は、どうみても「反発ピッチが速過ぎ」でした。スピード調整が必要とのムードが強まりました。

 日経平均が急反発している間にも、新型コロナウイルスの感染拡大は一段と深刻となっています。欧米に加え、日本でも感染者の拡大が加速していることが、不安心理を高めています。日本は一時、感染急拡大を防止するのに成功しつつある国と見られていただけに、ここに来て、感染者の増加が加速していることが、重大な懸念材料となっています。

「反発ピッチが速過ぎた」日経平均は、感染悪化に対する懸念がより深刻になっている事態を受け、再び、急落しました。それが、4月1日の急落の背景です。