短期トレンド:上方向の意識強まる。30日(月)の値動きが重要に

 同様に、最近の値動きを平均足とMACDの組み合わせで短期のトレンドを捉えてみます(下の図2)。

■(図2)日経平均(日足)の平均足とMACD(2020年3月27日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 平均足が24日(火)に陽転し、翌25日(水)にはMACDがシグナルを上抜けるクロスが出現しているため、上方向への意識を強めていることが分かります。

 となると、「今週も株価の戻りを試す展開になるのでは?」というシナリオが描けるのですが、注意したいのが、先週末の先物取引の終値が大阪取引所で1万8,550円、CME(シカゴ)で1万8,565円と下落している点です。

 先週末27日(金)時点の平均足の始値が1万8,521円、終値が1万9,158円ですので、今週30日(月)の平均足の始値は1万8,839円となります。もし、30日(月)の四本値(始値・高値・安値・終値)の平均がこの1万8,839円以上にならないと、平均足が陰線となってしまいますので、週初の買いの強さが試されることになります。ここを無事に乗り切れば、あらためて戻りを試す展開への期待が高まることになりそうです。