ビットコインの他、パラジウム、小麦、大豆などが反発

 先週は、ビットコインの上昇が目立ちました。ビットコインは先週の初め、50万円の節目を割り込み、記録的な安値水準まで下落しましたが、節目を割り込んだことがきっかけとなり買いが集まり、週末にかけて反発色を強めました。先々週末に比べると、先週末の価格は12%を超える上昇となりました。

 また、ビットコインの他、パラジウム、小麦、大豆などの上昇も目立ちました。先々週、記録的な下落となったパラジウムは、先週の週初、1,500ドル近辺で下げ止まり、その後、週末にかけて反発しました。

 小麦と大豆は、先々週まで下落基調が続いたものの、パラジウムと同様、先週の週初に下げ止まり、週末にかけて反発しました。トウモロコシは週間の値動きとしては下落となったものの、週半ばから週後半にかけて反発色を強めました。

 また、先週に引き続き、主要株価指数において、ナスダック、S&P500、NYダウ平均株価などの下落率が比較的高く、上海総合指数の下落率が比較的低くなりました。2月上旬に比べれば、中国では目に見えて、感染者の拡大のスピードが鈍化しています。この点が、上海総合指数の下落率が軽微だった一因と考えられます。

 原油は40%を超える下落になりましたが、この下落率は3月20日に最終取引日を迎えた2020年4月限(ぎり)の下落率で、新たに中心限月となった5月限の同じ期間の変動率は29.5%でした。