金は条件次第だが短期的に1,800ドルもあり得るか、原油は長期的に反発を待つ展開か
足元、金価格は1,700ドルを超えました。目先は、三本の矢が効果を維持している間は、上昇が継続する可能性があると筆者は考えています。条件が整った状態が続けば、数カ月以内に1,800ドルに達する可能性もあると今のところ、考えています。
一方、原油市場は、30ドル台前後の記録的な安値水準を維持する展開が続くとみています。原油相場に長期投資をする際の具体的な商品名は「金は4%、原油は14%下落。新型コロナのパンデミック化で、原油投資は長期投資の時代へ突入か!?」の“長期的な視点で考える原油関連の具体的な投資商品”をご参照ください。
また、第二次逆オイルショックともいえる今回の原油相場の急落で、(第一次)逆オイルショックの際に起きた、産油国の金融商品の売却が始まる可能性があります。この場合、原油安が、株式市場の下落要因になる可能性があり、注意が必要です。
金、原油、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を機に、ともに記録的な値動きになっています。金は短期的な上昇狙い、原油は長期的な安値拾いが、有効ではないか?と現段階で、筆者は考えています。
図:NY金先物価格の推移(月足、終値、中心限月) 単位:ドル/トロイオンス
図:NY原油先物価格の推移(月足、終値、中心限月) 単位:ドル/バレル