リーマン・ショック級の危機はある?当時と似ているところ・異なるところ
新型コロナウイルス・ショックで世界景気が悪化してきている今と、リーマン・ショック時で、似ているところと、異なるところがあります。
世界的に消費が委縮し始めているところ、中国の製造業がストップし、その連鎖で世界的に製造業の景況が悪化しているところは、当時と似ています。
ただし、異なるところもたくさんあります。当時インフレ高進が心配されていましたが、今は、世界的に物価も金利も低下しています。当時、欧米が金融危機に陥りましたが、現在、金融は安定しています。
結論として、近い将来、リーマン級の危機が起こる可能性は低いと思います。私は、もう数カ月たてば、新型コロナウイルスの治療法や、検査方法が確立し、世界は落ち着きを取り戻すと考えています。
日本株は割安、高配当利回り株から投資を始めるべきと判断
数カ月先に新型コロナウイルスショックは終息に向かっていると予想しているので、今の急落局面は、日本株は買い場と考えています。大型の高配当利回り株から買っていったら良いと考えています。以下に、財務内容が良好で、収益基盤が堅固であると判断している投資の参考銘柄を挙げます。
投資の参考銘柄:配当利回り4%超の大型高配当利回り株
コード | 銘柄名 | 配当 利回り |
1株当り 予想配当金 |
2月26日 株価 |
最小 投資金額 |
---|---|---|---|---|---|
2914 | 日本たばこ産業 | 7.0% | 154 | 2,215.5 | 221,550 |
5108 | ブリヂストン | 4.2% | 160 | 3,776.0 | 377,600 |
8031 | 三井物産 | 4.3% | 80 | 1,874.0 | 187,400 |
8306 | 三菱UFJ FG | 4.5% | 25 | 551.7 | 55,170 |
8591 | オリックス | 4.1% | 76 | 1,851.0 | 185,100 |
出所:株当たり配当金は、今期会社予想。今期とは、日本たばこ産業・ブリヂストンは2020年12月期、その他は2020年3月期。配当利回りは、1株当たり年間配当金を2月26日株価で割って算出。最小投資金額は、最低投資単位100株を2月26日に買うのに必要な金額 |
▼もっと読む!著者おすすめのバックナンバー
2020年2月13日:人気株主優待の中で利回り3%以上の高配当株。NISAで投資したい4銘柄
2020年2月6日:敵対的買収が増加。ユニゾの次は?買収価値から割安な銘柄に注目
2020年1月23日:新型肺炎が景気・企業業績・株価に与える影響:エボラ出血熱ショックの経験から考える