それでも、日本株は「押し目買い方針」と考える理由

 新型肺炎によって、1-3月の日本の景気・企業業績は不調と考えられます。ただし、新型肺炎の影響はいずれ終息するので、新型肺炎で世界的に株が売られる局面は、いずれ買い場となると考えています。しばらく世界的に株が下落する局面が続く可能性もありますが、日本株は押し目買いのタイミングをはかりたいと考えます。

 新型肺炎の脅威は、5月以降、徐々に低下していくと考えています。5月以降、新型肺炎の脅威が低下し、米中対立が一時的に緩和するならば、2020年後半には世界景気は回復に向かうと考えています。第4次産業革命の進展が追い風となりそうです。

 この連載で繰り返し書いている通り、新型肺炎に対する株式市場の恐怖は、現実の脅威が終息するより半年以上早く終息します。今から半年後に、新型肺炎の治療法や予防法が明確になり、感染拡大が鈍化していると仮定すると、株式市場での恐怖は数カ月以内に終息すると予想されます。したがって、新型肺炎への不安で売られる日本株は、買い場を迎えると判断しています。配当利回りの高い大型株から買っていくべきと考えています。

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