日米の景気格差を映し、円安進む

 日本に景気後退懸念が出ている中、米景気は好調です。日米景気格差を映して、先週は、円安ドル高が進み、一時1ドル=112円台をつけました。

ドル/円為替レート推移:2018年1月1日~2020年2月21日

出所:楽天証券経済研究所

 先週の日経平均は、円安の進行を受けて、一時急反発しました。円安によって、日本の企業業績が改善すると期待されたからです。ところが、円安好感の買いは続かず、すぐに売り直されました。1-3月の日本の企業業績は、新型肺炎によって悪化する見込みで、それは円安が進んだだけではカバーできないと考えられるからです。

「円安なら株高」という、これまでの経験則が、今回は通用しませんでした。日本の景気見通しが悪化している「悪い円安」と解釈されたことになります。