米国の姿を浮き彫りにする

国民の所得はどれくらいか?

 米国の実質家計所得中央値は下のグラフのように推移してきました。

米国実質家計所得中央値

単位:ドル
出所:セントルイスFRB

 このグラフの推移のように、最近のトレンドはつまり良いのです。

格差はどれくらい問題なのか?

 次に、下のグラフは格差の度合いを示す尺度であるジニ係数です。

ジニ係数

出所:OECD

 読み方ですが、この係数がゼロなら完全に平等な社会、1なら完全に不平等な社会を指します。つまりこの数字が大きければ大きいほど格差社会ということです。OECDは経済協力開発機構の略です。

 下は主要国の貧困率のチャートです。これは貧困線(poverty line)の下にある人口が全人口のどのくらいの割合を占めるかを示しています。

貧困率

出所: OECD

 これらのチャートから言えるのは、日本に比べると米国は格差社会であり、貧困率も高いけれど、実は日本とあまり大差ないことが分かります。

 これから11月3日の本投票まで盛り上がる米大統領選の展望と注目銘柄について、今後も解説していく予定です。

▲特集・米国大統領選2020