新型肺炎への「株式市場での恐怖」はピークアウトが近いと判断

 この連載で繰り返し書いている通り、新型ウイルスに対する株式市場の恐怖は、現実の脅威が終息するより半年以上早く終息します。今から半年後に、新型肺炎の治療法や予防法が明確になり、感染拡大が鈍化していると仮定すると、株式市場での恐怖はそろそろ終息するタイミングに入っています。

 NYダウ平均株価や米ナスダック株価指数は、2月に入り、史上最高値を更新し、はやばやと「新型肺炎終息」を織り込む動きが始まっています。

 ところが、日本は中国との経済的つながりが深いので、日経平均にはまだ新型肺炎への不安から売りが出やすくなっています。

 ただ、その日本株市場でも、「新型肺炎への恐怖」は1カ月以内に終息すると、私は予想しています。誤解なきように申し上げますが、私が話をしているのは、「株式市場での恐怖の終息」についてだけです。現実の脅威は、もっと長引くでしょう。引き続き、厳重な警戒が必要なのは、言うまでもありません。

 それでも、日本株式市場での恐怖は、1カ月以内に終息すると見ています。今週、新型肺炎への不安で、日経平均が売られる局面があれば、そこは買い場になると判断しています。