一般NISAでREIT型ETFを売買手数料ゼロで買える

 次に、REITへの投資方法を検討したいと思います。REITも個別銘柄への投資を検討するには、銘柄の財務状況、損益動向、業種(オフィス、ショッピングセンター、ホテル、物流施設、賃貸住宅、介護施設、複合型など)、地域(投資不動産の立地)に関わるリスクを分析する必要があります。

 株式と同様、REITにも個別銘柄リスクがあるということです。そこで本稿は、REIT市場全体に幅広く分散投資し、手軽に売買できるREIT型ETF(上場投資信託=インデックスファンド)をご紹介します。

 楽天証券では現在、東証上場ETFのうち101銘柄に限り「手数料0円ETF」(売買無手数料)のサービスを提供しており、そのうち7銘柄が国内(日本)や外国のREIT市場に連動を目指すETFとなっています。

 図表4では、これら7本のREIT型ETFを「運用総額」の降順に一覧にしました。J-REIT(主に東証REIT指数)に連動を目指すETFは5銘柄、米国REITや外国REIT(日本を除く先進国REIT)に連動を目指すETFは2銘柄ありますので、ニーズに応じて活用していきたいと思います。

 参考までに、REIT型ETFの取引価格の「1年前比騰落率」は、下段に示したTOPIXの騰落率よりも優勢だったことがわかります(*それぞれの「騰落率」にETFが定期的に支払ってきた分配金は含まれていません)。

<図表4>REIT型ETFの騰落率はTOPIXより優勢(参考情報)

(出所)Bloombergをもとに楽天証券経済研究所作成(2020/2/5)