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ドル/円:FOMCで動くか

 FOMCは昨年、昨年、10月までに3回の利下げを実施したあと、12月の会合で、政策金利であるFFレート誘導目標を1.50-1.75%に据え置くことを全会一致で決定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は「金利は適切。見通しに大幅な変更がない限り調整は必要ない」と発言しています。

「見通しの大幅な変更」が発生するとすれば何が理由になるか、ということですが、最大の懸念事項だった米中関税問題は、昨年末に一応決着しました。米中貿易協議の第2段階は、来年2021年以降なので、見渡す限りそのようなものは見当たりません。

 つまり、利下げは「休止」というより実質的には「終了」。今年の金利見通しについてはFOMCメンバー17名のうち14名が金利「変更なし」を予想しています。利上げも利下げもなし、貿易交渉も決着でマーケットに材料が不足しています。それだけに、新しい話題を求めて今夜のパウエルFRB議長の発言を待っているマーケット参加者も多いと思います。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成