本日のレンジ予測

[本日のドル/円]

上値メドは109.77

下値メドは108.42

今朝の天気マークは「晴れ」

※天気の判定基準は記事末尾にあります

ドル買戻し。FOMCへの期待?

 28日(水曜)のドル/円は、欧州時間に前日安値(108.73円)にほぼ並ぶ108.75円まで下げる場面がありましたが、売りは続かず。NY時間には109.20円まで反発してこの日の高値をつけました。

 新型肺炎の感染拡大は不安ですが、昨日の為替Walkerにも書いたように、マーケットはその先の最悪の事態まで織り込み済みです。WHO(世界保健機構)がウイルスのリスクを「高」に引き上げたときには、材料的にはほぼ終わっているのです。ワクチンが開発されたという一部報道もあって、マーケットでは新型肺炎はすでに収束に向かっているようです。

 マーケットの関心は次のイベント、FOMC(米連邦公開市場委員会)に向いています。今夜のFOMCの発表とパウエルFRB議長の記者会見を前にドルが買い戻されてユーロが対ドルで下落、昨年11月29日以来の安値をつけました。そのあおりでユーロ/円も11月25日以来の119.81円まで下落。

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28日のドル/円のNY市場終値は109.15円

 27日の終値に比べ0.25円のドル高/円安だったので、今朝の天気マークは「晴れ」です。

今日の格言:

人生における敗北や苦しみは、試練であり不幸ではない – 大友宗麟

今日は何の日(1月29日):

日本の第一次南極予備観測隊が南極大陸に上陸(1957年)
インスブルックオリンピック開幕(1964年)
東大紛争(1968年)

各国・各通貨トピックス

ドル:
    エバンズ米シカゴ連銀総裁「FRB(米連邦準備制度理事会)の金融政策は緩和的」
    ジョージ・カンザスシティ連銀総裁「金利据え置きが適切」
    トランプ大統領再選、6割が「ふさわしくない」CNN世論調査

新型肺炎:
    武漢の邦人帰国用チャーター機がキャンセル
    タイ経済、中国観光客減で打撃。同国経常黒字の半分は観光サービス部門
    テーマパーク、観光が不振の一方、オンラインショッピングが伸びる可能性

ユーロ:
    1年物ユーロ・ボラティリティが過去最安値
    ビスコ・イタリア中銀総裁「マイナス金利には副作用がある」
    ドイツ労働市場の悪化が加速。リセッションの兆候
    イタリア地方選挙、中道左派がサルビーニ氏の「連合」に勝利

ポンド:
    今週末、英国がEU(欧州連合)離脱へ。ただし実質的な関係は今年12月まで変わらず
    ジョンソン首相、ファーウェイ5Gへの参入を容認。米国の猛反発は必至
    ブレグジットで投資家が英国の株式市場や不動産への積極的な投資を様子見
    英1月PMI(購買担当者景気指数)改善。昨年末に比べて経済見通しに明るさ

その他:
    1日18時間の絶食で寿命が延びる可能性。米研究チーム報告
    テイラー・スウィフト、レ・ミゼラブルのオーディションに落ちた過去

主要指標終値

出所:楽天証券が作成

本日の注目通貨

ドル/円:FOMCで動くか

 FOMCは昨年、昨年、10月までに3回の利下げを実施したあと、12月の会合で、政策金利であるFFレート誘導目標を1.50-1.75%に据え置くことを全会一致で決定。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は「金利は適切。見通しに大幅な変更がない限り調整は必要ない」と発言しています。

「見通しの大幅な変更」が発生するとすれば何が理由になるか、ということですが、最大の懸念事項だった米中関税問題は、昨年末に一応決着しました。米中貿易協議の第2段階は、来年2021年以降なので、見渡す限りそのようなものは見当たりません。

 つまり、利下げは「休止」というより実質的には「終了」。今年の金利見通しについてはFOMCメンバー17名のうち14名が金利「変更なし」を予想しています。利上げも利下げもなし、貿易交渉も決着でマーケットに材料が不足しています。それだけに、新しい話題を求めて今夜のパウエルFRB議長の発言を待っているマーケット参加者も多いと思います。

出所:MarketSpeed FXより、楽天証券作成

トレード前に必ずチェック!今日発表の重要指標!

29日:豪CPI、 FOMC、パウエルFRB議長 発言 など

経済指標過去データは楽天証券サイトにてご確認ください。 出所:楽天証券作成

◎天気の判定基準とは?

天気マークを見るだけで、ドル高で引けたのか、それともドル安で引けたか、ひと目で確認することができます。

・「晴れ」
当日の終値が、前日の終値に比べて0.20円を超えるドル高/円安だった場合は、「晴れ」の天気マークを表示します。

・「雨」
反対に、終値が0.20円を超えるドル安/円高だった場合は、「雨」の天気マークを表示します。

・「くもり」
終値が上下0.20円の範囲にあった場合は「曇り」のマークを表示します。

※天気マークは、前日の終値との比較を示したもので、今日のマーケットの方向を予想するものではありませんので、ご注意ください。

※ちなみに2018年は、「晴れ」80日、「雨」82日、「くもり」98日 でした。
また、2018年は延べで43.33円上昇、延べで46.41円下落。差引3.08円の円高(2017年末に比べて)でした。