日経平均2万4,000円台乗せ、バブル後最高値が視野に

 連休明けとなった先週の国内株市場ですが、週末17日(金)の日経平均終値は2万4,041円となりました。先週末終値(2万3,850円)からは191円ほどの上昇です。

 年初に高まった中東情勢の懸念が一服したことをはじめ、米中「第1段階」合意が署名に至ったことや、米国が中国を「為替操作国」の指定から外したこと、米企業の決算や経済指標を好感する動きなどが国内外の株式市場のムードを支え、日経平均も2万4,000円台乗せとなった格好です。

 今週は、週初の米国株市場が休場、週末からは中国株市場も春節の連休入りとなる中で、日本と欧州の金融政策決定会合や日米の企業決算の動向をうかがうことになりますが、先週までの流れを引き継いで上値をトライすることができるのでしょうか?

 まずはいつもの通り、下の図1で足元の状況から確認していきます。

■(図1)日経平均(日足)の動き(2020年1月17日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 先週の日経平均の値動きを振り返ってみると、おおむね2万4,000円台を挟んだもみ合いとなっています。週を通じて5日移動平均線上を維持している他、週末17日(金)の取引時間中の高値が2万4,115円となり、2019年来高値(12月17日の2万4,091円)を超える場面もありました。

 1月8日~9日にかけて底を打った日経平均が2万4,000円台水準まで順調に値を戻してきた印象です。また、直近高値を結んだ線も上抜けており、いわゆる「買い仕掛け」のポイントも通過した格好になっています。次の目標として、バブル後最高値(2018年10月2日の終値で2万4,270円、取引時間中で2万4,448円)が視野に入ってきます。