上昇トレンドの勢いは、ややダウン

 そこで、昨年8月下旬からの上昇トレンドの強さを線形トレンドでも確認していきます。

■(図4)日経平均の平均足(日足)と線形トレンド(2020年1月10日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 8月下旬からの日経平均のトレンドは上昇基調を継続していますが、先週の日経平均は下落局面で▲2σ(シグマ)を下抜けた後、▲1σの水準まで戻す動きとなっています。

 トレンドの強さとしてはやや勢いがなくなっている状況と言えますが、先週末終値からの値幅を考えると、日経平均は2万4,000円台の回復や、直近高値(2019年12月17日の2万4,091円)を試す可能性は値動きの荒い展開が続いた直後だけに十分にありそうです。勢いに乗ってトレンドの中心線まで値を伸ばせれば2万4,400円台も視野に入ります。