5G関連銘柄の高配当利回りランキング

2019年12月末時点の5G関連銘柄の高配当利回りランキング

※楽天証券ウェブサイトの「スーパースクリーナー」を使って算出。
※「配当利回り」はコンセンサス予想値です。

コード 銘柄名 会社予想
配当利回り
(%)
12月末
終値
(円)
時価総額
(億円)
9437 NTTドコモ 3.95 3,038.0 101,324
4208 宇部興産 3.78 2,379.0 2,527
3405 クラレ 3.16 1,331.0 4,723
5201 AGC 3.96 3,930.0 8,938
5801 古河電気工業 3.01 2,820.0 1,993
配当利回り平均(%) 3.57

スクリーニング要件
(1)予想配当利回りが3%以上(12月末)
(2)時価総額が1,000億円以上(12月末)
(3)5G関連としての位置づけが高いとみられる銘柄

1 NTTドコモ(9437・東証1部)

▼どんな銘柄?
 モバイル回線の国内トップで、シェアは約45%を占めています。通信エリアが広いなど安定したインフラ整備能力、通信速度の速さ、潤沢なキャッシュフローを背景とした設備投資余力の大きさなどが強みとなっています。

 NTTが発行済み株式数の64%を保有する筆頭株主で、親子上場の代表的な存在にもなっています。

▼ここがポイント
 2019年9月20日より「5Gプレサービス」をスタートさせていますが、2020年春からは他の通信キャリアと同様に5G商用サービスを開始する予定です。それに向けて、「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」を提供、様々なパートナーとのソリューション共創を進めています。

 2019年11月には「Amazonプライム」提供でアマゾンとの提携も発表しました。

▼業績見通し
 2020年3月期営業利益は、新料金プラン導入による通信料金引き下げの影響で減益となる見込みですが、金融・決済サービス収入の増加などによって、2021年3月期には回復に転じる見通しです。

 また、来年度には増配や自社株買いの実施なども期待できるでしょう。当面の注目ポイントは、5Gの利用料金設定などになりそうです。

2 宇部興産(4208・東証1部)

▼どんな銘柄?
 ナイロン原料のカプロラクタムを中心とする化学大手の一角ですが、セメントや機械、リチウムイオン電池用セパレーターなど事業規模は多彩です。セメント販売では三菱マテリアルと協業しています。

 また、自動車用セパレーターでは世界シェア1割程度と推定されています。

▼ここがポイント
 2019年9月には、京セラと5G通信基地局用のセラミックフィルタ事業の拡大を目指して合弁会社を設立しています。

 同社子会社の主力製品であるセラミックフィルタは、5Gに対応した特定の周波数を通過または遮断させる機能を備え、通信基地局の重要部品となります。小型化も可能となり、今後は金属製フィルタからの代替が期待されます。

▼業績見通し
 2020年3月期営業利益は期中に下方修正されて減益に転じる見通しですが、多角的な事業展開が奏効して、減益幅は他の化学大手と比較すると底堅い状況です。

 リチウムイオン電池関連、ならびに、5G関連として、2つの注目テーマを内包する銘柄として注目できるでしょう。