「5G」関連企業は幅広い産業に存在

 今回は「5G(第5世代移動通信システム)」関連としても注目できそうな高配当利回り銘柄を取り上げました。「5G」は2020年春に商用化が迫っており、現在の株式市場で注目テーマの最右翼とも位置付けられています。

「5G」の通信速度は現状の約100倍になるとされ、大容量通信、低遅延、多接続などが実現できることになります。これらの特徴によって、鮮明な画像送信、自動運転、IoT(モノのインターネット)の商用利用拡大などが実現できることになります。

「5G」に絡んだ関連銘柄は幅広いといえるでしょう。関連需要の増加がいち早く業績に寄与している銘柄もありますが、本格的な業績貢献は2020年以降になると考えられます。

 関連銘柄として、まずは「5G」通信を提供する通信各社が挙げられ、基地局や通信工事などの通信インフラ関連、「5G」関連の代表銘柄となるアンリツ(6754)を筆頭とする計測器メーカーなども重要な存在となります。

 その他、ネットワーク網の増強投資に絡んだネットワーク機器を手掛ける銘柄、光ファイバやプリント基板材料、電子部品なども、製品の付加価値化を伴った需要増加が見込めるでしょう。

 中期的には「5G」を活かしたサービスの提供企業に商機が広がりそうです。ゲーム各社、映像サービス関連企業、遠隔診療支援などのヘルスケア関連企業、そして自動運転関連なども該当するでしょう。

 インターネットの普及で様々な産業が誕生したように、「5G」を活かしたサービスの可能性は大きいとも考えられます。