値上がり率ランキング(5銘柄)

1 ぱど(4833・ジャスダック)

 RIZAPグループだった同社ですが、TOBの成立(5日引け後に発表)で筆頭株主が異動。新しい筆頭株主は、M&A仲介会社FUNDBOOKを運営する畑野幸治氏に。起業家として大成功を収める同氏の下、「今度こそ経営再建が進むはず!」との強い期待感が株価に溢れんばかりに織り込まれました。今後示されるだろう事業計画には注目されそうです(今2020年3月期は赤字予想)。

2 ウチダエスコ(4699・ジャスダック)

 政策関連株として人気化。政府の経済対策に、小中学校で生徒が1人1台のパソコンを使用できる環境の整備が盛り込まれたことが手掛かりに。本命銘柄は親会社の内田洋行ですが、子会社でOAサプライ品販売を手掛ける同社も一緒に急騰。流動性が低い小型株だったこともあり、勢い余って5日に上場来高値を更新しました。“国策は買い”で動いた短期筋に対し、売る人が少ないことにより需給ギャップが生じたとしか表現できません。

3 ラ・アトレ(8885・ジャスダック)

 5日に発表した今2019年12月期予想の大幅上方修正が急騰のトリガーに。今期の売上高を97.8億円から111.1億円に、営業利益を14.2億円から20.8億円にそれぞれ大幅増額。業績サプライズが株価大化けにつながった小型株の事例が足元多く、同社にも買いが続く格好となりました。

 ただ、今回の業績上振れの理由は、来2020年12月期に引き渡し予定だった新築販売用不動産の引き渡しが“前倒し”になったため。2019年12月期に数字が乗り過ぎて、来2020年12月期の反動には注意が必要でしょうか。2月中旬に2020年12月期の業績予想が開示されます。

4 ビジョナリー(9263・ジャスダック)

 メガネスーパーを展開する同社が、13日にエムスリーとの資本業務提携を発表したのがビッグサプライズに。資本面では、エムスリーを対象にした第三者割当増資を実施して、エムスリーが筆頭株主になる形です。

 エムスリーとメガネスーパーは意外な組み合わせですが、実店舗で眼にまつわる商品を提供してきたメガネスーパーの強みが評価された様子。エムスリーは眼科含めた医療関係者のネットワークが甚大、連携して新しい付加価値創出を目指すようです。

5 ネクストジェン(3842・ジャスダック)

 急騰のきっかけは、20日に通信工事大手の協和エクシオ、情報通信機器メーカーのタカコムとの資本業務提携の発表したこと(第三者割当増資により、協和エクシオが筆頭株主に)。増資で調達した資金の用途を、ローカル5G関連のビジネス加速費用などと記載したこともあり、人気テーマ“5G関連”の小型株として一躍人気銘柄に。なお、この材料に食い付いたのは個人投資家ばかりだったようで、30日に東証が信用規制をかけると発表しました。