特定口座・源泉徴収「あり」「なし」の切り替えは?

 特定口座とは、株式の売買にかかる税金の計算を証券会社が代わりに行ってくれる、大変便利な口座です。この特定口座には「源泉徴収あり」と「源泉徴収なし」の口座があります。

 源泉徴収なし口座は税金の計算自体は証券会社が行いますが、確定申告を自分自身で行う必要があります。源泉徴収あり口座は、税金の計算だけでなく納付も証券会社が行ってくれます。そのため原則として確定申告は不要で、必要に応じて確定申告をすることもできます。

 筆者は源泉徴収ありの特定口座を使っていますし、個人投資家におススメなのは源泉徴収ありの方です。でも、源泉徴収なしの特定口座を使っている方も相当数いらっしゃいます。

 もし源泉徴収なしの特定口座を使用していて、源泉徴収ありに変更したい場合は、年内に特定口座での株式の売却等がないのであれば当年中に変更ができます。年内に株式の売却等をすでにしている場合は翌年からの変更になります。

 例えば2019年は源泉徴収なしで、2020年から源泉徴収ありに変更したいという場合、2020年に入ってから株式の売却等をする前に変更の手続きをしておく必要があります。

 頻繁に株式の売買をする方であっても2019年中に手続きを済ませば大丈夫ですので、切り替えを希望される方は早めに手続きをしてください。