「上放れについていく」ことはできる?

 テクニカル分析のセオリー通りならば、「上放れについていく」のが正解ということになるのですが、先週末の日経平均先物取引が大阪取引所で2万3,860円、CME(シカゴ)で23,905円と2万4,000円台割れで終えていますので、今週は再び2万4,000円台乗せトライからのスタートになります。

 そのため、週初の16日(月)のローソク足がどのような形になるか、そして先週末13日(金)のローソク足との位置関係が注目されます。具体的には、16日(月)のローソク足が13日(金)の陽線の実体(四角い箱の部分・2万3,810~2万4,023円)からはみ出るのか、それとも、13日(金)の実体にすっぽりと収まってしまう「はらみ足」と呼ばれる形になるのかです。

 16日(月)のローソク足が13日(金)の実体を超えることができれば上昇基調に弾みがつく格好になりますが、反対に下抜けやはらみ足の場合には上昇の勢いが鈍くなる可能性が出てきます。

 とはいえ、足元の株式市場は基本的に上方向を目指しやすい環境が整ってはいます。例えば、トレンド転換を探る指標として、平均足とMACDの組み合わせをこれまでに何度か紹介してきましたが、実際に下の図2を見ると、日足ベースではMACDがシグナルを上抜けクロスしており、図2からもレンジ相場の上抜けを示唆しています。

(図2)日経平均の平均足(日足)とMACD(2019年12月13日取引終了時点)​

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成