今週の値動きを中期トレンドと合わせて確認

 となると、今週の値動きを中期トレンドにおける位置関係や方向性と比べながらウォッチしていくことが重要になってきます。ここでいう中期トレンドとは2019年8月下旬に底打ちしてからの動きになりますが、別のチャートで確認していきたいと思います。

■(図4)日経平均(日足)の動きとギャン・アングル(2019年11月22日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 上の図4は日経平均の日足チャートに、先ほどの株価が底打ちした8月26日を起点に「ギャン・アングル」を描いたものです。

 ギャン・アングルの細かい説明はここでは省きますが、8月下旬からの最初の上昇が「1×8」のライン、10月の押し目からの上昇が「1×4」のラインに沿っていたことが分かります。となると、次の上昇は「1×3」のラインに沿っていくのではないかというのがざっくりとした上昇基調の見方です。勢いがつけば「1×4」のラインを試す展開もありそうです。

 もっとも、最初と2番目の上昇の合間に相場が調整する場面がありました。当時は「1×8」から「1×3」のラインまで株価が下がったわけですが、今回も調整があった場合には「1×2」のラインまで株価が下げる可能性があることは意識しておいた方が良いかもしれません。

 現時点で日経平均が再び2万3,000円を下抜けた場合は、2万2,000円台の前半ぐらいに「1×2」のラインが位置していますので、かなり下落してしまうイメージですが、実際にはここで下げ止まれれば想定の範囲内と考えることができそうです。