株式投資で重要なのは「攻め」と「守り」のメリハリ

 筆者は、株式投資で成功するために必要なのは「攻め時」と「守り時」のメリハリだと思っています。

 株価の上昇が期待できるときはしっかりと株式に資金を投じるべきであり、逆に株価の下落が懸念されるときは株式からキャッシュにシフトして守りを固めるべき、ということです。

 株価の上昇が期待できるのはいつかといえば、日経平均が上昇トレンドであり、個別銘柄の多くも上昇トレンドにあるときです。こうした状況では、実際に投資家が株を買っているため多くの株が上昇しています。その流れについていくべきなのです。

 一方、株価の下落が懸念されるのは日経平均や個別銘柄の多くが下降トレンドにあるときです。実際に投資家からの売りが大量に出ていることにより株価が下がっているわけですから、その流れに逆らって買い向かっているのは危険です。

現状の日本株は「大相場の入口」の可能性も?

 現状がどうなっているかといえば、11月15日終値でみると日経平均は上昇トレンド、個別銘柄の多くも上昇トレンドです。そして年初来高値更新銘柄の数も高水準をキープしています。

 このような状況では、ある程度は資金を株にシフトし、株を保有していなければまずい、というのが筆者の感覚です。

 9月以降の株価上昇にもかかわらずほとんど投資できていない、もしくはすでに保有株の大部分を売却してしまった…という方は、考え方を少し見直した方が良いかもしれません。

 今回の株価上昇がいつまで続くかは分かりませんが、いつかは大きなバブル相場が訪れます。バブル相場までは行かないまでも、半年とか1年間続く大きな上昇相場が訪れることもあります。

 この大きな上昇相場では、必ず日経平均や個別銘柄の多くが上昇トレンドになります。

 つまり、日経平均や個別銘柄の多くが上昇トレンドになっている状態というのは、「大相場の入口」の可能性があるということなのです。

 現在の状況は、大相場に発展するかどうかは分からないが、大相場に発展するならば必ず通るべき状況なのです。

 ですから、全く株に投資できていなかったり、すでに保有株をほとんど売ってしまっているとしたら、大相場に発展してもそれに乗ることができないことを意味しているのです。