2万4,000円台乗せは「突破しなくてはいけない壁」?

 次に、前回も紹介した日経平均の値幅予測の計算についても振り返ってみます。

■(図3)日経平均(日足)の動き その2(2019年11月8日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 値幅予測の計算方法についての細かい説明は前回のレポートに譲りますが、底を打った8月下旬から9月半ばの戻り高値までの値幅と、9月の戻り高値から10月上旬までの押し目までの値幅の2つを使って、V計算値(2万3,234円)、N計算値(2万3,358円)、そしてE計算値(2万4,337円)を算出しました。

 足元の日経平均はすでにV計算値とN計算値を超えており、次の目標はE計算値の2万4,000円台乗せになるわけですが、この値は2018年10月の高値(2万4,448円)の水準近くでもあります。現時点の株価からすると、まだちょっと距離がある感じですが、実は中長期的に株価が上昇していくには「突破しなくてはならない壁」になるかもしれません。