日経平均、年初来高値更新の主因は「買い戻し」

 日経平均株価は年初来高値を更新する局面となりました。その主因は、米中貿易交渉の部分的合意期待によってもたらされた「売り方の買い戻し」と解説されています。

 過去においても、急上昇は「買い戻し」によることがあったと認識している方も多いでしょう。売り方が急に買い戻しに動く時というのは、売り方はすでに含み損を抱えていて、この先さらにそれが増大しそう(株価が上昇しそう)という危機感から「成り行き」で買い戻されることが多くなります。ますます、買い戻しは株価上昇に勢いをつけることになります。

 その後、さらに高値に進む相場の中では当然のように「新規買い」が入り始めることが想定されます。これも過去の多くの局面で目にしてきたことです。株価が安値低迷から抜け出し、それが一定期間続きそうになると、どんどん株式市場に新規資金が流入してくるのです。現在続いている3月期決算企業の中間決算発表で「業績底打ち」を示す企業が増えれば増えるほど、新規買いは増えてくることでしょう。