「物色の流れ」に注目

 このような局面では「物色の流れ」について、これまで以上に敏感になっていきたいと思います。たくさんある銘柄の全てが同じように買われるわけではなく、必ずその時の「流れ」があります。典型的なパターンを並べてみましょう。

  • 大型株⇔中小型株
  • 景気敏感株⇔ディフェンシブ株
  • 外需株⇔内需株
  • グロース株⇔バリュー株
  • 製造業銘柄⇔非製造業銘柄
  • 値がさ株⇔中低位株
  • 高値を付けた銘柄⇔まだ高値を付けていない銘柄
  • そのセクターにおける主力銘柄⇔同2、3番手銘柄
  • 東証1部上場銘柄⇔新興市場上場銘柄

 おおむね株式市場で見られるパターンは網羅できていると思いますが、上のパターンが複合的に表れることもあります。

 他方、上のパターンで表現しきれていないことに「流動性」が指摘できます。これについては、時価近辺での売買ができないくらい流動性の低い銘柄が、流動性に富む銘柄よりも注目されることはまずないと考えていいでしょう。

 また、IPO(新規公開株)は、とくに上場直後はそのものが一つのセクター(=カテゴリー)のような捉え方をされており、上のパターンには当てはまらないものと認識できます(注:今のIPO銘柄はほとんどが内需の非製造業です)。

 ここでは足元、目立って物色が向かっている「外需系企業」の中から10万円で投資可能な5銘柄を参考として取り上げます。