JPモルガン・チェース

 JPモルガン・チェース(JPM)の第3四半期決算はEPSが予想2.46ドルに対し2.68ドル、売上高が予想283.6億ドルに対し293.4億ドル、売上高成長率は前年同期比+7.6%でした。

 純金利収入は前年同期比+2%の142億ドルでした。非金利収入は前年同期比+13%の151億ドルでした。

 純利益は前年同期比+8%の90.8億ドルでした。コンセンサス予想は78.5億ドルでした。

 純金利イールドは2.41%(前年同期2.53%)でした。

 貸倒引当金は15.14億ドルでした。これは前年同期比+60%でした。昨年は引当解除があった関係で前年比の数字が大きくなっています。

 平均コア・ローンは前年同期比±0%の8,996億ドル、平均預金は前年同期比+5%の1.525兆ドルでした。

 ローン・ツー・デポジット・レシオは62%(前年同期は65%)でした。

 オーバーヘッド・レシオは56%(同57%)でした。

【消費者&コミュニティー・バンキング部門】

 消費者&コミュニティー・バンキング部門売上高は前年同期比+7%の142.6億ドルで、利益は前年同期比+5%の42.7億ドルでした。

 クレジットカード・ローン残高は+8%で、クレジットカード・セールス・ボリュームは+10%でした。

 住宅、自動車、クレジットカード・ローンが全て好調でした。

【コーポレート投資銀行部門】

 コーポレート投資銀行部門売上高は93.4億ドルで、前年同期比+6%でした。利益は前年同期比+7%の28.1億ドルでした。

 うち投資銀行フィー売上高は前年同期比+8%の18.71億ドルでした。トレーディング(principal transactions)は前年同期比+11%の34.18億ドルでした。

 市場インベスターサービス部門売上高は前年同期比+9%の60.37億ドルでした。内訳は債券部売上高が前年同期比+25%の35.57億ドル、株式部売上高が前年同期比▲5%の15.17億ドルでした。

 2019年度の純金利収入は575億ドル前後を、費用は655億ドル、損金計上は55億ドルを見込んでいます。

 ROEは15%(前年同期は14%)、ROA(総資産利益率)は1.30%(同1.28%)でした。ROTCEは18%(同17%)、CET1 capital ratioは12.3%(同12.0%)、1株当たり有形簿価は75.24ドル(同69.52ドル)でした。