ゴールドマンサックス

 ゴールドマンサックス(GS)の第3四半期決算はEPSが予想4.89ドルに対し4.79ドル、売上高が予想83.3億ドルに対し83.2億ドル、売上高成長率は前年同期比▲6%でした。

 ゴールドマンサックスが今回のようにEPS、売上高の両方でコンセンサス予想に未達の決算を出すことは稀(まれ)です。他行との比較でもひときわ不調が目立ちました。その一因は、同行の得意分野であるM&Aのフィーが大型案件の買収完了のタイミングのずれ込みで、予想を下回ったことが指摘できると思います。

 投資銀行部門売上高は前年同期比▲15%の16.87億ドルで、うちM&Aフィーは前年同期比▲22%の7.16億ドルでした。

 株式引受けフィーは前年同期比▲11%の3.85億ドル、債券引受けフィーは前年同期比▲7%の5.86億ドルでした。

 インスティチューショナル・クライアント・サービス部門売上高は+6%の32.87億ドルでした。

 うち債券部は+8%の14.1億ドルで、株式部は+5%の18.77億ドルでした。

 営業費用は56.2億ドル、前年比+1%でした。エフィシェンシー・レシオは年初来の累計で66.2%でした。

 地域別で米州売上高は49.41億ドル(全体の59%)でした。前年同期は53.51億ドルでした。

 欧州中東アフリカは23.29億ドル(全体の28%)でした。前年同期は22.54億ドルでした。

 アジアは10.53億ドル(全体の13%)で、前年同期は12.15億ドルでした。

 ROEは9.0%、ROTCEは9.5%、CET1 capital ratioは13.4%、1株当たり有形簿価は218.82ドルでした。