日経平均は米中「部分合意」を好感、2万2,000円を抜ける

 先週の日経平均株価は1週間で694円上昇し、2万2,492円となりました。2019年に入ってから上値抵抗線として意識されていた2万2,000円を上抜けした形です。

 10月11日に、米中貿易協議で「部分合意」に達したと発表されたことが好感されました。中国は米国からの農産物輸入を拡大させ、米国は10月15日に予定していた対中制裁関税の引き上げ(2,500億ドル相当の輸入品にかけている関税率25%の30%への引き上げ)を見送りました。両国間の争点はほとんど未解決ですが、合意できないものはすべて先送りし、合意できるところだけでとりあえず「部分合意」を演出しました。これにより、米中対立エスカレートが回避され、対立が緩和に向かう期待が出たことが、株式市場で好感されました。

日経平均株価週足:2018年初~2019年10月18日