投資は自己責任で行うこと

──次は2位です。

みきまる銘柄をチェックし、マネして買っている個人投資家も多い。そんな「パクられ元」のみきまるさんも、他人の投資銘柄をパクる=マネして買うこともある。「今は数十万くらいしか投資していない20代の若手投資家の中に、この人スゴイ! と注目している人がいます。もう僕も年なんで(笑)頭のキレや情報に対する反射神経が鈍ってきてるから、若手の投資手法を見て日々学んでいます」。自分の成功体験に固執せず柔軟に学べるのも勝ち組でいられる理由の1つ。ちなみに「その若手投資家って誰?」と聞くと「フフフ、ナイショww」と教えてくれませんでした(笑)。

 2位は、マンションデベロッパーの「プレサンスコーポレーション」です。ここも長い間、いけすに入っていたのですが、昨年J3に引き揚げ、今年一気にJ1の2位まで登りつめました。というのも今年5月に発表された決算内容および、今期の業績予想が素晴らしいものだったんです。

 ところが、なぜか株価はいったん跳ねた後、暴落しました。不動産セクターは、リーマン・ショックのときの苦い記憶が残っているためか、あまり人気がありません。そのせいもあって決算後、暴落したと思われますが、この会社自体は2007年の上場以来、過去15年間、赤字が一度もないという優良企業であり、今も着実に成長を続けています。そこで今年2位に格上げしました。

──では、いよいよ1位です。

 1位はここ3年間変わっていません。私にとっての不動の1位はパチスロ大手の「ユニバーサルエンターテインメント」です。この銘柄にこだわる理由は、同社がフィリピンで建設を進めている超巨大カジノリゾート「オカダマニラ」への期待です。2016年12月にソフトオープン(部分開業)したのですが、以来、3年近く経過するにもかかわらず、いまだ工事は完了していません。それだけ巨大な施設であり、すべて完成してフルオープンした際には世の中に大きなインパクトを与えると想像できます。

──当然、株価にも多大な影響を及ぼすだろうと期待しているのですね?

 はい、それは間違いないでしょう。

──トップ5を挙げていただき、ありがとうございます。みきまるさんが675銘柄のなかから選んだ5銘柄ともなると、ちょっと買ってみたくなります。

 いや、でも、それは少し待ってほしいですね。私はあらゆる資料やデータを分析したりしてこの5銘柄を選びましたが、それは私個人の見方に過ぎません。ほかの投資家が分析したら、まったく違う結果になるかもしれない。結局のところ、株価が上がるかどうかなんて、誰にも分からないんです。だから、他人の意見を鵜呑みにするのでなく、自分自身で考え、判断することが大事だと思います。

──結局、投資というのは自己責任でやるしかないんですね。

 はい! 自己責任でやるからこそ、勝てばうれしい、負ければ真摯に反省し、学べます。投資未経験の方も、ぜひ勇気をもって一歩を踏み出してほしいですね。

──ありがとうございました。

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