今週の予想

連休明けの日経平均株価は、戻りを試した後、米中の経済指標を見ながらもみ合いへ

 連休明けの今週、米中閣僚級会議での貿易交渉が部分的合意となったことを好感し、米株高、ドル高となり、シカゴの日経平均先物は+240円の2万2,040円と、2万2,000円台回復からの戻りを試すことが期待されます。

 この戻りがどこまでかは、米株式と為替の円安次第ですが、2万2,000円台回復なら、目先の上値は9月19日の高値2万2,255円、次に4月24日の2万2,362円となります。これを突破できれば、三角もち合い(2018年12月3日の2万2,698円を高値とし、12月25日の1万9,117円を安値とする)の上放れが明確になってきますので、短期的には戻りが続く可能性があります。

 ただ、協議の部分的合意を目先で好感したことで、米中貿易戦争はいったんの休みになっているに過ぎず、米中貿易戦争=米中覇権戦争なのです。再びいつ、トランプ米大統領の突然のマイナス発言が飛び出さないとも限りません。

 また、10月末には英国のEU(欧州連合)離脱問題の期限が迫り、さらに今週、これまでの米中貿易戦争の結果が数字に表れるであろう、米中の経済指標の発表があります。戻りを試し終わった後は、経済指標の結果に一喜一憂する展開となる可能性があります。