はじめに

 今回のアンケート調査は、9月30日(月)~10月2日(水)の期間で行われました。

 2019年9月末の日経平均株価は2万1,755円で取引を終えました。前月末の終値(2万704円)からは1,051円高となり、前月の下げ幅(817円)を上回って株価水準を回復させた格好です。

 改めて9月相場を振り返ると、月初からの数日間は様子見だったものの、その後は右肩上がりの基調を描いていきました。こうした株価上昇の背景には、米中摩擦の改善期待の高まりに加えて、各国中銀の金融緩和姿勢や景気対策への期待、日本株の相対的な割安感や出遅れ感などが挙げられます。また、もみ合い相場が続いた前月の鬱憤(うっぷん)の蓄積や、9月のメジャーSQ(特別清算指数)を控えた需給的な思惑も巻き込んで、さらに上昇の勢いに弾みがついた印象です。

 月末にかけては、株高のピッチが速かったこともあり、さすがに売りに押されて伸び悩んだものの、日経平均が5月以来となる2万2,000円台に乗せ、TOPIX(東証株価指数)も取引時間ベースでの年初来高値を更新するなど、全体的な相場地合いは堅調さを維持したと言えます。

 今回のアンケートは4,870名を超える方からの回答を頂きました。

 株式・為替の見通しDIは、相場環境の好転を受けて、前回の調査からともに改善する結果となりましたが、まだまだ強気に傾いたとは言い切れず、先行きの不透明感に対する不安が根強く残っている印象となっています。

 次回も是非、本アンケートにご協力お願いいたします。