PERが低い銘柄を見つけたらどう感じますか?

 割安株を選ぶときに多くの個人投資家が参考にしているPER(株価収益率)。でも使い方に気を付けなければ逆効果になってしまうこともあります。今回は、これだけは知っておきたいPERの使い方をお伝えします。

 PERの適正水準は15~20倍程度で、PERが低いほど割安であると、株式投資の教科書には書かれています。

 この点を踏まえ、例えばPERが5倍とか、7倍の銘柄を見つけたら、あなたはどう感じますか?

めちゃくちゃ割安な銘柄を見つけた!超ラッキー」とか、「今すぐ買わなければ!」と思っていませんか? 実はその感じ方、非常に危険と言わざるを得ません。

 実際、PERが1桁の銘柄を割安と思って投資した結果、さらなる株価の下落で大きな損失を被ってしまうケースが後を絶たないのです。

 筆者がPER5倍、7倍の銘柄を見つけたら、「なんでこの銘柄、PERがこんな低い水準で放置されているんだ?」と真っ先に感じます。

 そして次に「PERがこんなに低い水準に放置されている理由が何かあるに違いない」と思います。

 まずは低PER銘柄を見つけたら、割安な株だと喜ぶのではなく「PERが低い」=「低いだけの理由があるはずだ」と考えるクセをつけるようにしてください。