今週の見通し

 先週は、独自材料があった大豆(商品)・トウモロコシ(商品)とビットコイン(暗号)を除けば、全体的にはリスクオフのムードが強かったと言えます。そのリスクオフのきっかけとなったのは、米中の経済指標の弱さ、米欧の貿易問題の噴出などですが、今後、このリスクオフのムードがリスクオンに転じるには、これらの材料が好転すること、あるいはこれらを相殺するだけの好材料が必要だと考えられます。

 悪材料を相殺し得る好材料の一つにトランプ米大統領がFRB(米連邦準備制度理事会)にかけている“利下げ圧力”があげられます。米国の景気回復のためにさらなる利下げが必要とする同大統領の発言をきっかけに、市場に利下げを催促する動きが広がれば、経済指標が悪化しても株価が上昇する場合があります。

 今週も引き続き、トランプ大統領がFRBに “利下げ圧力”を書けるかどうかに注目ですが、FRBの議長であるパウエル氏が10月8日(火)、議会で発言する予定です。まずは圧力をかけられている側の発言に注目です。

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