6.半導体製造装置5銘柄への投資評価を維持する
このような先端技術に関するセクター、銘柄に投資する際の基本は、まずトップシェアの会社に投資することです。表11は2018年における主要半導体製造装置の世界シェアを示したものですが、日系メーカーでは引き続き、東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、ディスコ、SCREENホールディングスの5社に投資妙味を感じます。レーザーテックを除く各社とも、今期は減益見通しですが、来期は業績回復が期待できると思われます。
東京エレクトロン:世界第3位の半導体製造装置メーカー。前工程の品揃えが充実している。今後6~12カ月間の目標株価(以下同様)は2万6,000円。
アドバンテスト:半導体テスタ(メモリ・テスタ、SoCテスタ)で世界シェアトップ。5G半導体用テスタで先行。目標株価6,000円。
レーザーテック:シリコンウェハの回路を描画するときに使う「マスク」、その材料である「マスクブランクス」の検査装置で世界トップ。7ナノ半導体から量産ラインに使われているEUV用マスク、マスクブランクス検査装置で先行。目標株価7,800円。
ディスコ:回路を描画したシリコンウェハをチップに切り出すダイサで世界シェア約80%。業績は世界の半導体工場の稼働率に依存する傾向がある。目標株価2万4,000円。
SCREENホールディングス:半導体製造ラインで重要な洗浄装置で世界シェアトップ。目標株価8,000円。
表6 東京エレクトロンの業績
表7 アドバンテストの業績
表8 レーザーテックの業績
表9 ディスコの業績
表10 SCREENホールディングスの業績
表11 半導体製造装置の主要製品市場シェア(2018年)
本レポートに掲載した銘柄:東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、レーザーテック(6920)、ディスコ(6146)、SCREENホールディングス(7735)