保有株があまり値上がりしていない場合は?

 一方、保有株の多くが「成長株」であるという場合は、直近の値動きが鈍く、あまり上昇していないケースが多いはずです。

 もしここから全面高の相場に発展すれば、成長株にも資金が回ってくるため問題ありません。実際、9月19~20日ごろは、それまで冴えなかった成長株の多くが上昇し、変化の兆しも感じられます。

 しかし、ここからの上昇の中心が割安株であり、成長株は蚊帳の外、となる可能性も十分あります。そのため、ある程度は割安株を保有しておいた方が精神衛生上、良いと思います。

 割安株の多くは足元でかなり上昇しているため、飛びつき買いはリスクが高いです。株価の押し目を待ち、移動平均線からのかい離率が小さくなったところで新規買いするのが良いでしょう。

 成長株をそのまま保有しながら割安株を買い足していく方法でも良いですが、すでに大きなポジションを持っていて、新規買いがなかなか厳しい場合は、銘柄入れ替えで対応します。

 つまり、割安株を買うと同時に、保有している成長株を売却し、全体のポジションが膨らまないようにしつつ、保有銘柄の構成を修正していくのです。