中長期的な見通しに変化なし

 また、前回紹介した週足の平均足とMACDを見ると、平均足の色は陽転(黒色から白色)していますが、MACDとシグナルはクロスしておらず、まだトレンド転換には至っていません(下の図4)。

■(図4)日経平均の平均足(週足)とMACD(2019年9月6日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 確かに先週の日経平均は大きく値を伸ばす場面があったものの、実はその派手さの割に、中長期的な相場の見通し自体にあまり変化がなかったとも言えます。前回のレポートのタイトルで示した「株高への視界が晴れるのはまだ先」という見方は継続で、堅調な値動きによる日柄調整がもう少し必要ということになります。

■(図5)日経平均(日足)の動き その4(2019年9月6日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 そのため、予想レンジも引き続き、昨年の高値と安値を基準として、戻り高値と押し安値を結んだトレンドラインとその空間が想定されます。