知識3:あなたの「投資可能額」を知っておく

 最後の知識は、勉強ではなく自分自身の計画の問題です。つまり「いくらまで投資をしていいか」上限を決めておくことが必要です。

 先ほどの「最悪の値下がり」に直面したとき、実体経済を対象に投資していれば、長い目で見た場合、じきに回復する可能性が高いのです。にもかかわらず、これを待てない人が多いのです。特に投資初心者ほどガマンができません。

 経験不足のため、どうしてもそうなってしまうわけですが、あなたがもし初心者でも、あわてずに乗り切る方法があるとすれば「金額は小さく始める」ことです。

 30%の値下がりでも、「月1万円の積み立て」であれば、それほど資産に大きなダメージとはならないはずです。「どうせ積み立てをしていなければ3,000円のマイナス以前に1万円をムダ遣いしていたかもしれないから、まあいいや」と思えるくらいが初心者にはちょうどいい投資額と言えます。

 投資の利益額も損失額も決めるのは、最終的には自分自身なのです。