知識2:短期的にはどれくらい「下がりうるのか」知っておく

 次に大事なことは、短期的にはどれくらい「下がりうるのか」を投資前に知っておくことです。

・レバレッジをかけた為替……投資金以上を失うリスクがある

・株式のインデックス投資信託……リーマン・ショッククラスの変動が起きた場合、数カ月で30%以上の半減リスクがある

・株式の個別銘柄投資……数カ月で半減する程度のリスクがある

・債券投資……投資先の破たんがあった場合に元本割れのリスクはあるが、確率は低い

 かなりざっくりとした例ですが、上記4つの値下がりリスクのイメージを持っていないとしたら、投資の見通しは甘すぎると言わざるを得ません。

 誰でも「値上がりイメージ」は持ちやすいものですが、値下がりイメージ、うまくいかなかったときのイメージからは目を背けてしまいがちです。

 最低限の知識として「最悪の環境下ではどれくらい下がりうるか」は考えておくべきです。事が起きてから、想定外となげくのではなく、うまくいかなかった場合を想定して備えることが大事です。