フェイスブック(FB)

出所:トムソン・ロイター(現地7月31日まで過去1年間)

  3位は7月24日引け後に4-6月期決算を発表したフェイスブック(FB)です。売上高は前年比28%増の169億ドルとなり市場予想を上回った他、月間アクティブユーザー数(MAU)は同8%増の24.1億人となり、こちらも市場予想を上回りました。

 純利益については個人情報の不正利用などの問題で当局と50億ドルの制裁金で和解したことに関連し前年同期比49%減となったものの、マーケットはこのことについては織り込み済みで、特に大きな反応は示していません。

 今回の決算についてはこうした個人情報の問題などがあっても売上高・ユーザー数が堅調に伸びていることを示す良い決算であったと考えますが、株価はやや上値が重たい展開となっています。

ビヨンド・ミート(BYND)

出所:トムソン・ロイター(現地7月31日まで過去1年間)

 4位に入ったのは、7月29日引け後に決算を発表した植物由来の代替肉を手がけるビヨンド・ミート(BYND)です。こちらは引き続き激しい値動きが続き、7月26日には240ドル近くまで上昇する場面もありましたが、決算発表後は12%を超える急落となりました。

 決算発表を見ると、業績自体は売上高が前年比で約4倍となり、2019年12月期の通期売上高見通しも引き上げるなど堅調な内容ではありました。ただ、マーケットが嫌気したのは、同時に発表された株式の売り出しです。

 各社報道によると、今回の売り出しは発行済み株式数の約5%に及びます。さらに、事業のための資金調達はその一部にとどまり、イーサン・ブラウンCEOら経営陣を含む、既存株主の売りが中心となるとのことです。

 もちろん、株価がIPO(新規株式公開)以降10倍近くになっていることから、経営陣や初期段階の投資家が自分の持っている株式について利益を確定したくなる気持ちも分からないでもないですが、上場から約3カ月で経営陣が自社株を売りに出すというのは、投資する側からするとやはり心配になります。

 また、その売り出し価格が前日終値を約18%下回る160ドルだったことも懸念材料となり、マーケットが落ち着くまではしばらく時間がかかるかもしれません。