ビザ(V)

出所:トムソン・ロイター(現地7月31日まで過去1年間)

 5位は7月23日引け後に4-6月期決算を発表した米クレジットカード大手のビザ(V)です。こちらは引き続きクレジットカードの利用が拡大する中でEPSが市場予想を上回った他、純収入も前年比12%増の58.4億ドルと、こちらも市場予想を上回りました。

 米中貿易問題などを背景に世界経済の減速が懸念されるものの、今のところクレジットカードの利用状況に悪影響はでていないようです。インターネットショッピングやキャッシュレスの普及という追い風が吹くなかで、株価は今後も堅調な値動きとなりそうです。

今後の動向について

 4-6月期の決算発表はそろそろ一段落というところですが、改めてこうしてみると、アマゾン・ドット・コム(AMZN)にしてもフェイスブック(FB)にしても、いわゆるGAFAと呼ばれる大手IT企業の相変わらずの堅調さが際立っていたように思えます。

 いまだにこうした大手IT企業の売上高が前年比で20%伸びているような状況を見ると、まだまだ「次のGAFA」を探すよりも、「今のGAFA」などに注目していくことも必要なのではないかと感じました。

 ただ、決算が一段落し、米連邦準備理事会(FRB)による利下げも概ね予想通りに行われたと思った矢先に、トランプ米大統領が対中関税の「第4弾」を発動すると発表しました。G20の米中首脳会談で一旦は停戦状態となり、一部ではそろそろ前向きな発表もあるのではないかと期待されていたなかでの突然の発表です。

 関税の発動自体は9月1日ということなので、それまでになんらかの合意に達する可能性もなくはないですが、中国としては来年の米大統領選挙まで様子見スタンスを続ける可能性も高く、今後はまたしばらく、米中貿易問題の動向が焦点となってきそうです。

※Google(グーグル)、Amazon(アマゾン)、Facebook(フェイスブック)、Apple(アップル)の頭文字をとった造語。

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