米国の景気と株価は、政策によって上昇サイクルの終盤を、永らえそうです。しかし、その伸び代はもはや小さく、些細(ささい)なことで下振れやすい地合いが続くでしょう。

 円高に優位な需給の偏りは薄まっていますが、それでも円高リスクが優勢な局面と考えます。

 そのため、ドル/円は110円超を上伸するより、100円側に下値余地がある状況と判断されます。

 今回は、米国景気が永らえ「円高過敏症」が弱まる中、ドル/円はどのように下落するのか、解き明かします。