3.業績推移とまとめ

 最後にAT&Tの業績推移について確認します。今期2019年12月期は、昨年6月に買収したタイム・ワーナーの寄与により業績が拡大する見込みですが、2020年12月期以降はそれが一巡することから、売上高は横ばい程度の推移が予想されています。

AT&Tの業績推移

出所:会社資料およびブルームバーグより楽天証券作成
注1:市場予想および調整後EPSはブルームバーグより取得(日本時間2019年7月19日時点)
注2:2016年12月期、2017年12月期、2018年12月期のPERは実績値(株価は各期末日の終値)、2019年12月期以降は予想PER(株価は2019年7月18日終値33.09ドル)

 セグメント別では、コミュニケーション事業が営業利益の大半を稼ぐ主要事業です。このうち、モビリティーでスマホなどを対象にした通信サービスなどを、エンターテインメントグループで衛星放送サービスなどを提供しています。

 買収されたタイム・ワーナーの事業はワーナーメディア事業の中にあり、テレビ番組や映画の制作などを行っています。

2019年12月期1Qのセグメント別業績

出所:会社資料より楽天証券作成