これら多くの強材料を手掛かりに原油相場は値を伸ばした。週末にハリケーンリスクが後退したことでやや値を削っているが、リスク選好ムードにあり、再度切り返すようだと踏み(売り方の損失確定の買戻し)を巻き込んでの上げ幅拡大も十分あり得る。イランと米国を含む西側諸国との関係に改善の兆候は見られず、軍事的な緊張の高まりもしばし続く公算大。

 ただし、米国の原油在庫は減少傾向にあるとはいえ、前年同期比では13%以上在庫が高く、これは今年一番。在庫水準だけ取り上げると、緩和感が増している点には注意したい。

 
 

今週の予想

  • WTI    やや強め 58.00-63.00ドル
  • BRENT    やや強め 64.00-69.00ドル