中国株も上抜けあるか

 75日移動平均線の上抜けが注目点になっているのは、中国株市場でも同様です。

図2:上海総合指数(日足)の動き(2019年6月28日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

図3:香港ハンセン指数(日足)の動き(2019年6月28日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

  6月の日経平均は戻り基調を描いたとはいえ、先週末時点では4月24日高値(2万2,362円)と6月4日安値(2万289円)の下げ幅に対してまだ「半値(50%)戻し」辺りの位置にいます。そのため、今週は次のターゲットとなる「61.8%戻し」超えでのスタートが予想されます(下の図4)

図4:日経平均(日足)の動き その2(2019年6月28日取引終了時点)

出所:MARKETSPEEDⅡを元に筆者作成

 ちょうど「61.8%戻し」の水準は、5月7~8日に空けた「窓」を埋め始めるところでもあり、埋め終わったところは「76.4%戻し」の水準でもありますので、今週は「窓」を埋めるだけの強さがあるのが試されます。そして、さらにその先にある日経平均2万2,000円台乗せを達成するには相場に余程の勢いが出なければ、思ったよりも時間が掛かってしまう可能性があります。そして、その相場の勢いは米国株市場の動きがカギを握りそうです。